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情報処理技術者試験はゲーム開発の役に立つか【IPA資格は必要?】

情報処理技術者試験はゲーム開発の役に立つか【IPA資格は必要?】

今回はゲーム開発者の視点からIPAが実施している情報処理技術者試験の必要性について書きます。

保有しているIPA資格

僕が取得したIPA資格は、以下の通りです。

  • ITパスポート
  • 基本情報技術者
  • 応用情報技術者
  • データベーススペシャリスト
  • 情報セキュリティスペシャリスト(現在は情報処理安全確保支援士)

応用情報技術者までは高校生の時に、残り2つの高度試験は専門学校時代に取得しました。

現在は、勉強時間に見合う自分にあった試験区分がないと思っているため、受験していません。

先に高度試験について結論

高度試験(データベーススペシャリスト、ネットワークスペシャリストなど)について先に結論を書いておきます。

ここまで受験しようと考えている人が必要性に疑問をもっていることは珍しいと思うので…。

天神いな
天神いな
結論は「使う機会があるなら役に立つ」です

僕自身はゲーム開発においてサーバの実装もしています。

データベーススペシャリストはデータベースの設計に、情報セキュリティスペシャリストはセキュリティ向上に、資格勉強で得た知識をそのまま使っています。

高度試験は分野ごとに試験区分が分かれており、内容が特化しています。

その内容を使うのであれば当然役に立ちます。

使わないのであれば運転免許を持っていて車に全く乗らない人がペーパードライバーと言われるのと同じで、役に立つことはあまりないでしょう。

多くの人はITパスポート・基本情報技術者について検討しているはずなので、そこを中心に話していきます。

資格必要/不要論について

こんな記事を書いておいて本末転倒かもしれませんが、資格について必要/不要論を唱えている人の意見は参考程度に留めておいて下さい。

資格というのはバイアスがかかりやすい(偏見が多い)です。

  • 取得した人
  • 取得していない人

それぞれ、意見が割れて偏ったものになります。

この記事に関しても、取得した側からの意見ということで、内容は偏っています。

取得していない人の声が大きい

資格不要論を唱える人で、声が大きい人はそもそも受けていないか、不合格者であることが多いです。

これは、取得していない自分を正当化したいという欲求によるもので、心理学では認知的不協和と呼ばれています。

認知的不協和について

取得していない人が「資格は役に立つ」という情報を見かけると、取得していない自分を否定された気持ちになります。

この感情から身を守るためにできることは次のいずれかです。

  • 資格を取得する
  • 役に立つという情報を否定する。役に立たないという情報を信じる

どちらが楽でしょうか?これが資格不要論の声が大きくなる理由です。

認知的不協和は、日常生活のあらゆるところで見られるものなので、覚えておいて損はないです。

取得した側の意見

こちらも同様に「資格は役に立たない」という情報を否定します。

今まで資格取得にかけてきた時間を否定されることになるからです。これも結構なストレスです。

よって参考程度に留めておく

以上のような理由から、資格必要/不要論は強いバイアスがかかっているので、鵜呑うのみにするのは危険です。

参考程度に留めておいて、自分はどうしたいのか考えるようにしましょう。

その上で、僕自身の考えを書きます。

持っていること自体に価値はない

資格手当が出て給料が上がるなど、例外こそありますが持っていること自体に価値はないと考えています。

ゲーム業界への就活で大きく有利になることもないです。

「努力できる人間」であることの証明にはなります。

しかし、これは資格以外の形で発揮した方が効果が高いです。

例えばゲームを作ってリリースすることの方が圧倒的に評価されます。

得られる知識に価値がある

ITパスポート・基本情報などで出題される用語を知っていること、概念を理解していることのメリットは大きいです。

成長速度が上がる

技術書を読む時やネットで情報を調べる時などに専門用語でつまづかないので読むスピードが上がります。

知らない用語が出てくる度につどつど調べていると、最後まで読むのに時間がかかってしまいますし、内容の理解も中途半端になりがちです。

学習した量に対しての成長速度は直線的な上がり方ではなく、指数的な上がり方をします。

学習量と成長速度のグラフ

新しいことを学習する時、過去に身に付けた知識と紐づけることで理解するまでの時間も短くて済みます。

知識は積み上げれば積み上げるほど価値が増します。

知識を身につける勉強の仕方を

合格点を取るための勉強、一夜漬けなどの暗記勉強をしたのでは上記のようなメリットは得られません。本当に役に立たない資格取得になってしまいます。

知らなかった知識を知ること、理解することを目的とすることで役に立ちます。

言葉だけを暗記することに意味はありません。

テキストを読んでよく分からないと感じたらネットで詳しく調べてみるなど、理解できるまで続けることが大切です。

この意識をもって勉強していると結果的に点数も上がります

基本情報レベルは必要な知識

ゲーム開発においては、基本情報技術者レベルで要求される知識は遅かれ早かれ必要になります。

資格の勉強という形でまとめて知識を得るか、つどつど必要になった時に勉強するかどうかの違いだけです。

ただし基本情報技術者は関連の薄い内容も含まれているので、最低限の知識だけを得たい場合に時間がかかるのも事実です。

個人的には、どんな知識が必要になるか最初から知ることは不可能なので、幅広い知識を身に付けておくことのメリットは大きいと考えています。

いきなり資格はオススメしない

車の運転ならまず運転免許を取る必要がありますが、ゲーム開発やプログラミングを始めるのに資格は必要ありません。

ゲーム開発もプログラミングも始めていない状態で、資格の勉強から始めようとすることはオススメしません。

ITパスポートや基本情報技術者は試験範囲が広く、直接的に開発に役立つ部分は限られています。

まずは直接的に使えるプログラミングの基礎などを学んだ方が、資格を取得する上でも効率がいいでしょう。

飛び級しようとしないこと

実務経験者は基本情報技術者からでも大丈夫ですが、基本的にはITパスポートから始めましょう。

飛び級が難しい作りになっている

情報処理技術者試験は飛び級に向かない試験内容です。

上位試験は下位試験の応用という形で難易度が上がっていきます。

無理に飛び級しようとすれば暗記勉強法になりがちで、知識が定着しません。

モチベーションの問題

不合格になればモチベーションも下がります。

着実に知識を積み上げて、順番に合格していく方がメリットが大きいと考えます。

いつ受験するか

基本情報技術者の試験要項を見るとIPAは実務経験者をターゲットとしていると言っており、実際の難易度を見てもその通りだと思います。

ただ、学生でもゲーム開発やプログラミングをしていれば実務経験に相当しますし、独学でも合格することは十分可能です。

社会人になってからでも取れるという意見は多いですが、実際のところ勉強時間を確保するのは大変です。

学生の時間のあるうちに学習・受験しておくのは良いことです。

特にITパスポートは、自分の好きなタイミングで受験できるので時間に余裕のある時に勉強を始めればいいでしょう。

ただし、ゲームクリエイターを目指すならあくまでゲームを作ることが優先です。

資格取得を優先してしまうのは本末転倒なので、その点は注意して下さいね!

まとめ
  • 資格を持っていること自体に価値はない
  • 勉強する内容を理解して、知識として定着させることで役に立つ

ゲーム開発に直接的に役立ちやすい資格としてCGエンジニア検定の紹介もしています。

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