就職活動には、交通費を中心に15〜50万円ほど費用がかかると言われています。
特にゲームクリエイターを目指す場合、ゲーム会社は東京などの都市圏に集中しているので、地方に住んでいる場合は大変です。
そこで地方に住んでいた僕が東京での就活を交通費0円で実現した方法を紹介します。
目次
逆求人サービスとは
通常の新卒採用では企業が求人サイトなどに募集条件を出し、それを見て興味をもった学生が応募するという形です。
逆求人では、学生が自分のプロフィールを掲載して、それを見て興味をもった企業側からアプローチします。
逆求人イベント
逆求人サービスでは、Webサイト上のサービスだけでなくリアルイベントも実施しています。
通常の合同説明会であれば企業が説明しているところに興味のある学生が聞きに行くという形です。
これに関しても逆求人イベントでは学生がブースを用意します。
企業の人が来てくれるので学生側は自己アピール、企業側はどんな事業をしているかなどの紹介をします。
ここでお互いの希望がマッチすると面接などの選考に進みます。婚活イベントの就活版みたいな感じですね。
逆求人のメリット
交通費の支給
交通費の一部を支給してもらえたり、場合によっては全額支給してもらえることもあります。
うまくいけば、冒頭にも書いた通り交通費0円で就活を終えることも可能です。
企業が新卒1人を採用するのに50万円ほどかかると言われています。
これは求人サイトに掲載する広告費や会社説明会を実施するのにかかる費用が多いためです。
交通費を払ってでも直接学生にアプローチできるのであれば、企業側としては逆にコストを抑えられるわけです。
一部選考の免除
逆求人を経由すると書類選考や筆記試験、1次面接などを免除してくれることも多いです。
知らなかった企業を知れる
これも結構重要です。僕が現在働いているゲーム会社は逆求人イベントで知りました。
逆求人イベントに参加しなかったらそのまま知らないままだったかもしれません。
まだ知名度がなく、採用にお金をたくさん使えないベンチャー企業が参加していることが多い印象です。
当時イベントで知った知名度の低かった企業で、現在有名になっている企業がたくさんあります。
他の学生と知り合える
逆求人イベントは企業説明会などに比べると小規模です。
開始を待っている時間や終了後の懇親会など、他の学生と話す時間は必然的に多くなります。
情報交換できる相手が増えるのは就活する上で大きなアドバンテージになるのではないでしょうか。
逆求人のデメリット
スキルが必要
ここまで読んでもうお気づきの方も多いかと思いますが、逆求人を利用している企業が求めているのは即戦力です。
企業が魅力を感じるスキルが無いと残念ながらアプローチをもらうことはできません。
といっても、プログラムやデザインなど1〜2年ほど何かに集中して取り組んだ経験があるのなら、アプローチをもらえる可能性は高いと言えます。
アプローチがなくても交通費はもらえる
後述するサポーターズであれば自分から企業に会いに行った場合でも1000円〜3000円程度を上限に支給してもらえることもあるので、自信がなくても登録しておく価値はあります。
ゲーム会社は少ない
IT・Web系の企業が中心で、残念ながらゲーム会社はまだ少ない印象です。
ただ、逆求人をうまく利用することで逆求人サービスに登録されていないゲーム会社にも就活する方法があります。
日程をうまく調整する
東京で開催される逆求人イベントに交通費をもらって参加するとします。
この開催日の前後で開催される他の説明会に参加したり、面接の予定などを入れておきます。
このようにイベントや選考への参加を一定期間内にまとめておくことで、1回の往復で一気に就活を進める方法です。
領収書があって対象のイベントにさえ参加すれば交通費は支給してもらえるので、早めに行ってもいいし遅めに帰っても問題ありません。
期間が長くなると宿泊費はかかってしまいますが、何度も往復するよりは費用を抑えられるはずです。
主要な逆求人サービスの紹介
サポーターズ
実のところ僕はここしか利用していません。
他にもあることは知っていたのですが、サポーターズだけでイベントが多く参加するので精一杯だったので、他のサイトまでは手が回りませんでした。
逆求人の他にも、オリジナルの勉強会なども実施しています。
逆求人フェスティバル
株式会社ジースタイラスが実施している逆求人イベントです。
自己PRに対して企業からフィードバックが貰えるので、自己PRの内容をブラッシュアップしていくのに向いていると言えます。
キャリアセレクト
エンジニアに特化しています。
プロフィールを記入すると専任の担当者が付いてくれるのでどんな企業に就職したいかを面談で話します。
その結果次第で内容にマッチする企業を紹介してくれるので、そこで選考に進むかどうかを決めます。
選考は無理に応募する必要はないので、とりあえず登録しておく分には損することはないでしょう。
まとめ
クリエイターは売り手市場です。
わざわざ自分で交通費を出して採用してくれる企業を探す必要はありません。
交通費を貰って就活する機会が目の前に転がっている以上、これを使わない手はないと言えます。