RPGは、初心者がゲームエンジンで作るものとしては難易度が高く、作らなければいけないものが多くて時間もかかります。
そこで今回は、RPG特化の開発ツールとしてオススメの RPGツクール のPC版 RPGツクールMZ と WOLF RPGエディター(通称ウディタ) を紹介します!
目次
RPGツクールMZ
2020年8月に発売されたPC版 RPGツクール の最新版です。
RPGツクールMZのメリット
豊富な素材
特にこだわりがなければ、最初から入っている素材だけでRPGを作ることができます。追加料金で購入する素材や、ツクールMZに対応したフリー素材がたくさんあります。
イベント機能
本来であればプログラミングをして作る部分を、ツクールMZではイベントという機能で初心者でも作りやすいように工夫しています。
例えばマップ上で「主人公を上に一歩移動」会話画面で「選択肢を表示」など、日本語ベースでゲーム上で発生するイベントを組み上げていくことができます。
スマートフォンでも遊べる
ツクールMZの前作であるツクールMVからの機能です。ブラウザで遊べるようにするだけならゲームアツマールというサイトに作ったゲームをアップロードすればOKです。(追記)サイト閉鎖で利用できなくなってしまいました。現在も使えるものとしては「ふりーむ」などがあります。
また、ツクールMZでスマホ対応UIが強化され、より使いやすくなりました。
プラグインの存在
ツクールMZ公式や多くの開発者がツクールMZを拡張するための プラグイン というプログラムを作っています。これらを導入することで、ゲームシステムをデフォルトのものから変更することができます。
前作であるツクールMVとプラグインの作り方は変わっておらず、そのまま動作するものが多いのでツクールMV用に作られたものも含めれば豊富に存在します。
RPGツクールMZのデメリット
有料
ダウンロード版は8,778円です。高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれだと思いますが、体験版を30日間使うことができるのでとりあえず試すことはできます。
カスタマイズにはプラグイン必須
もし作りたいゲームを実現するのに必要なプラグインが無かった場合、自分で作ることになります。
昔のRPGツクールに比べてMZはカスタマイズしやすいように作られています。プログラミング経験がない場合のハードルは高いですが、勉強すれば十分可能です。
プログラミングの勉強方法については以下の記事で解説しています。
RPGツクールMZ入門
公式の初心者講座があるので、まずはこちらを一通りやってみて下さい。
WOLF RPGエディター(ウディタ)
フリーのRPGエディターです。RPGツクールシリーズとよく似た作りになっています。
ウディタのメリット
無料
まずなんといっても無料で使える点です。それでいて機能は豊富です。
高いカスタマイズ性
コモンイベントというものを導入することで、ゲームシステムをカスタマイズできます。
極端な話、RPGではないものまでウディタで作れてしまいます。
現在約1600種類のコモンイベントが公式サイトの投稿ページからダウンロードできます。
ウディタでは、カスタマイズするのにRPGツクールMZと異なりプログラミングが一切不要です。
ウディタのデメリット
グラフィックは劣る
デフォルト素材やフリー素材だけで作ろうとするとRPGツクールMZの見た目には劣ってしまいます。
個人的には、ドット感の強い見た目が気に入っています。
実は初心者向きではない
高いカスタマイズ性を実現するために犠牲になっている部分です。
ウディタのイベントは、RPGツクールMZのイベント機能よりも、プログラミングに近い概念です。
そのため、ウディタでゲームを作れるようになるということは、実はプログラミングの概念を理解するのと近いです。
ウディタ入門
「はじめてのウディタ 挫折して再び」というサイトがオススメです。
分からないことが出てきたら、公式ガイドを見るようにしましょう。
どちらを使うべきか
初心者向きなのはRPGツクールMZです。
しかし、お金を出せるかどうかは人ぞれぞれだと思います。
RPGツクールMZは体験版で始めることができますし、ウディタは無料で使えるのでまずは試してみて欲しいです!