「ゲームってどうやって作ればいいの?」この記事ではそんな疑問に答えていきます。
専門的な知識がないと作れないと思っている方も多いのではないでしょうか。
そんな事は決してなく、手軽に始められる開発環境を使うことで難しい専門知識がなくてもゲームを作ることは可能です。
作り方の紹介から、ゲームを作った後にやってほしいことまで、解説していきます!
どの開発環境を使う場合でも、PCを持っていて、タイピングができるなどの最低限の使い方は分かっていることが前提になります。
目次
ゲームの作り方
まずはじめに、そもそもゲームを作る時にどんな方法があるかを見ていきましょう。
- プログラミングのみで作る
- ゲームエンジンを使う
- ジャンル特化ゲーム開発ツールを使う
1.プログラミングのみで作る
初心者は手出し無用です。ハードルがものすごく高いです。
ゲームプログラマーの専門学校ではこの方法で作ります。この方法以外でしか作らないとしたら、行かない方がいいくらいです。
専門学校は、自分だけでは学ぶことが難しい内容を学べる点に価値があります。
2.ゲームエンジンを使う
Unityに代表されるゲームエンジンは、ジャンル問わずゲームを作る上で必要になる仕組みが、最初から組み込まれているものです。
- 画像(3Dモデル)を表示できる
- オブジェクトを移動・回転・拡縮できる
- BGM・効果音を再生できる
- エフェクトを作れる・再生できる
- コントローラーやキーボードの入力を取得できる
- 複雑な数学計算などをしてくれる
ゲームエンジンには物理エンジンという仕組みも組み込まれていることが多いです。これにより、物体同士がぶつかった時の動きなどを簡単に作れたり、玉が転がる動きなどもすぐに作れます。
ゲームエンジンを使う場合、プログラミングの知識ゼロでは作れるものが非常に限られてきます。基本的には、自分の作りたいゲームに合わせてプログラムを用意します。
ゲーム会社の大半がゲームエンジンを使ってゲームを開発しています。
3.ジャンル特化ゲーム開発ツールを使う
後述するゲームエンジンとの違いとして、ジャンル特化の開発ツールはそのジャンルに必要な機能があらかじめ用意されているので手軽に始めることができ、すぐに動くものが作れます。
プログラミングの知識を必要とすることなくゲームを作ることができるので、最初に手を出すものとしては十分オススメできます。
ただし、いろいろなジャンルのゲームを作りたい場合はそれに合わせてツールを変える必要があるので、覚えるのが大変です。
先に解説したゲームエンジンであれば、1つ覚えればいろいろなジャンルのゲームに対応できます。
また、3Dゲームを作りたいという場合、3D対応されている開発ツールは限られてきます。
オススメの方法は?
特にこれからゲームクリエイターを目指す方であれば、開発現場でも使われているゲームエンジンを使ってみることは必ず役に立つでしょう。
ただし、例外もあります。
RPGは、初心者がゲームエンジンで作るものとしては難易度が高く、作らなければいけないものが多くて時間もかかります。
そのため、RPG特化の開発ツールもオススメです。
ゲームエンジンを使ってみたけど難しくて作りたいものが作れなかったという人も、作りたいものに特化した開発ツールを試してみるといいでしょう。
ゲームエンジンも開発ツールもあくまで「手段」にすぎません。
使っているうちに使うこと自体や使い方を覚えることが「目的」になってしまう人も多く見かけるので、気をつけましょう。
目的はゲームを作ることです。目的を達成するのに効率の良い手段を選ぶことが大切です。
オススメのゲームエンジン
Unity もしくは UnrealEngine です!
長くなったので別の記事にまとめました。詳しくはこちらをご覧下さい。
オススメのRPG特化開発ツール
RPGツクールMZもしくはWOLF RPGエディター(通称ウディタ)です!
こちらも別の記事にまとめたので、詳しく知りたい方はご覧下さい。
次のステップ
実際にゲームを作ってゲーム制作の流れを知ることができたら、次のようなことに挑戦してみましょう。
プログラミングを習得する
今回紹介したゲーム開発環境では、プログラミング不要なものもあります。
しかし、いずれにおいてもプログラミング知識があることで制作効率が大きく上がります。
無料の入門サイトで学習を始めることができるので、ぜひ利用してみて下さい。
オリジナルゲームを作る
ゲーム制作の流れを知り、プログラミング知識を身に着けたらオリジナルのゲームを作れるようになっているはずです。
ちなみにオリジナルといっても、新しい発想のゲームにこだわる必要はまったくなく、自分が作りたいゲームを作ればいいです。
特に思い浮かばなくても大丈夫です。その場合は好きなゲームの中から、まずはその一部分でもいいので再現することにチャレンジしてみて下さい。
再現しようとしてみることの大切さ
販売されているゲームは、動きや表現がいろいろ工夫されています。
遊んでいる時には気づかなかった工夫が、いざ再現しようとその動きなどをじっくり観察してみることで見えるようになってきます。
ゲームを遊ぶのではなく自分の作品に活かすという視点で研究することは、ゲームを作る上で大切なことです。
1つオリジナル要素が入ればオリジナルゲーム
再現したゲームに1つでもあなただけのオリジナル要素を入れたら、それはもうオリジナルのゲームです。
ゲームシステムを少し変えてみるとか、絵のテイストを全く別のものに変えてみるといった感じです。
販売までするとなると特許など意識することも多いので大変ですが、とりあえず作るならゲームの再現はオススメです。
さすがに元のゲームと全く同じ絵や音をそのまま使って販売するのはダメですよ。
ゲームを公開しよう
作ったオリジナルゲームは、投稿サイトなど他の人が遊べるところに公開しましょう!
ニコニコ系列のゲームアツマールは、UnityとRPGツクールのゲーム公開に対応しています。 (追記)サイト閉鎖により、利用できなくなりました。現在も利用できるものとしては「ふりーむ」などがあります。
ウディタの場合は公式サイトに投稿ページがあります。
また、unityroomというUnityで作ったゲームをブラウザでプレイできるようにする投稿サイトもあり、こちらも活発です。
UnrealEngineに投稿サイトは無いのですが「ぷちコン」というコンテストが毎年あるので、こういったものに挑戦してみるのもいいでしょう。
もちろん販売にチャレンジするのもアリです。
ゲームを公開する大切さ
自分の作ったゲームを他の人に見せたくないという人もいますが、これはクリエイターから程遠い考え方です。
ゲームクリエイターの仕事では、自分の作ったものが必ず人の目に触れることになります。
もしゲームクリエイターになりたいと考えているのであれば、早いうちから自分の作ったものを見せる・遊んでもらうことに慣れておきましょう。
ゲームを公開できた人へ
おめでとうございます!自分の力でゲームを作って公開できたなら、あなたはもうゲームクリエイターです。